佐藤和彦/情報ネットワーク


情報ネットワーク研究室 †
研究室の紹介 †
私たちの研究室では、インターネット上における利用者の活動を支援するためのエージェントについて主に研究しています。インターネットの発展に伴って、教育、医療、商業など様々な分野の活動がネットワーク上で行われ始めています。一つの分野においても多くのサービスが存在し、また、それぞれのサービスにおいても様々な機能が提供されています。実際にあるサービスを利用しようと思った時に、自分のしたいことを満足させてくれるサービスはどれで、それはどの機能によって提供されるものなのかを把握することはなかなか難しい問題です。本研究室では、それらのサービス(アプリケーション)と利用者の間に立って利用者の活動を支援してくれるエージェントを研究します。エージェントは自立的に活動するソフトウェアであり、様々な分野で研究・利用されている技術です。私たちは、エージェントを利用して、インターネット上で提供されているサービスを利用者がより快適に利用できるように支援する新たな機能の実現を目指します。
本年度の卒業研究テーマ †
本研究室では「インターネット上のサービスをエージェントの支援によってより使いやすくする」というメインテーマの下で、各学生が自分で研究テーマを定め、それを解決していく方針をとっています。
- エージェントを用いたリンク自動生成システム
Webを利用して情報を検索する際、適切なリンクが貼られていない場合には、検索エンジンなどを利用する必要がある。しかし、検索方法によっては余計に手間がかかってしまう場合も起こり得る。この研究テーマでは、エージェントが利用者に代わって情報検索を行い、Webページ上の任意のキーワードに対して自動的にそれに関連したページへのリンクを生成することで、検索の手間を省き、あたかも最初からリンクが準備されていたかのような感覚で、情報を手にいれることができる環境を実現した。
- GPSを利用したモバイルナビゲーションシステムの構築
GPSを搭載したモバイル端末(PDA)を利用して、位置情報を検索するサービスは既に実用化されている。本テーマでは、この環境にさらにインターネットを結びつけ、利用者の現在地の地図や周辺情報をインターネット上から検索し提供する機能の実現に取り組んだ。また、利用者の位置情報を、インターネットを通じて他の利用者と共有することで、グループのメンバ相互の情報交換など、グループとしての活動を支援するサービスについても検討した。そして、それらを実現する上で必要となる環境を整え、その雛型となるシステムを試作した。